あっちがわ⑥

作家

イシズマサシ

加美幸伸さんと古川真穂さんのユニットScatRawと、スティーヴエトウさん、松尾謙さんらによる「あっちがわパフォーマンス」には震えた。『あっちがわ』という絵本が生命を持って動いた不思議な時間であった。さらに加美さんらとぼくのスタッフは、続編を考えているという。乞うご期待。そして加美さんと石井一孝さんのトークイベント『あっちがわNight』もまた素晴らしかった。石井さんのソウルフルな歌声は東京の夜の街をより輝かせていた。絵本『ぼくはダンサー』へコメントも寄せていただいていた東京バレエ団の岡崎準也さんも会場へ。夢の時間はまだつづき、絵本『あっちがわ』の「よげん」に登場する「かみのながいおんな」が、朗読をすることに。「かみのながいおんな」とは、かつて、ディスクユニオンとのコラボ企画「あっちがわホラーナイト」のイベントで司会をされた女性である。今回は新作の「しょうちゃん」の紙芝居も実演。6月23日(日)時間は午後3時。どうしよう。明日も楽しみで仕方がない。

Profile

イシズマサシ

1963年広島生まれ。武蔵野美術大学卒業後、グラフィックデザイナーを経て、渡米。そのまま3年間海外を放浪(旅の途中でダライ・ラマ氏を撮影)。帰国後、写真と執筆業に携わる。著書に『月とキャベツ』写真集(ぶんか社)、『モメント イン ピース』(リトルモア)、週刊SPA!での連載をまとめた『東京遺跡』(メディアファクトリー)、絵本『どうして そんなに ないてるの?』(えほんの杜)、他多数。2019年に岩崎書店より絵本『あっちがわ』を刊行。近著は絵本『ぼくはダンサー』(岩崎書店刊)。

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