東京タワーが夜映える町 02
写真家
工藤 力
始動
さあ、準備はいいか
よし、いざ行動開始
と、いつも始まりがある。
どうゆう感じで作品を創ろうかな。
現地に到着すると、どこから攻めようかな。
移動中に考えてはいるが、実際に東京タワーを眼の前にしてしまうと考えが飛んでしまう。
いつもの事だ。
冷静に何をしたかったのかを再度構築する。
頭の中では、こうしたいと思っていても実際はそうはなってくれない。
きっかけを探す。
とにかく歩く。
とにかく撮影をする。
すべてが自分の思い通りにはならない。
夜化粧を終えた東京タワーが光り輝く。その巨大な構造物は、非現実的な世界へと心を連れて行ってくれる。夜の帳がおりその圧倒的な構造感、存在感、輝きは、群を抜いて秀でる存在となり333メートルの光の矢となる。
夜町を歩いているとどこにいてもその輝きが眼に入る。
その姿に魅了されイメージの輝きを求めて、今日も夜散歩続行中だ。
夜散歩を重ねて撮影した東京タワーの卓上カレンダーをつくる事になった。
絵画のように光り輝く風景を創造したい。
非現実な世界、長秒時間がつくる世界、光の軌跡がつくる世界を見て欲しい。
*本連載に合わせて『東京タワー2025カレンダー』をTTA STORE限定販売!
Profile
工藤 力
1969年、神奈川県出身
多摩美術大学 大学院美術研究科(油画) 卒業
文化堂印刷株式会社 勤務
「13歳の黙示録」(宗田理 2000年8月刊)表紙に採用
南足柄市広報「表紙作品」として2年間採用
写真家
工藤 力
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編集プロダクション タイムマシンラボ代表
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写真家
工藤 力
俳優
永山 瑛太