Antonio Vitali Wooden Toy

ヒトよりモノが気になるワタシが、
旅行先で必ず目に留めるシリーズがある。
鳥。

溢れかえる鳥グッズの中でも
ひと際、存在感というか・・・
数が多いのが
この木工作家の作品だ。

取材で訪れたロンドンで、
ホテルのフロントのチラシ情報だけで向かった

質素なガレージセール。
早起きを無駄にしないよう何度も同じ店を

見返してゆく。
箱の隅に佇んでいた鳥は
ずっと握っていたくなるフォルムだった。

エルゴノミクスによって
計算しつくされたマウスのような温度を

感じないモノではなく
器や家具のように用途の延長のフォルムとも

少し違う。
コトバで表わすなら、
”その存在以外は意味も無いような変態的

滑らかな曲線のオブジェ。″
立体造形作家であれば行きつくカタチ

なのだろう。
この変態的変質的滑らか曲線に
心打たれてから
ワタシは開眼し、
ありふれた滑らか曲線モノには
すっかり興味がなくなってしまった。

帰国後、
子供が遊ぶならホンモノがイイだろうと
この玩具を探し始める。
ただ、
子供はまだ居ない。

慌てて呼び寄せたVitaliファミリーを

、にぎにぎしてみた。
スゴイ・・・。
触らないと分からないモノがある事を

実感してから知った話だが、
立体作品とは、どうやら触って感じるもの

らしい。
作家名を知っているというだけでは

分からないことをこの木工玩具たちに

思い知らされたのである。

そして蒐集がジワジワとスタートした。

使い込まれたオモチャは傷と凹みが

激しいので、
ワタシは
独学で学んだヴァイオリン修復技術、
ドイツ生まれの天然安全ニスを駆使して
Vitali作品を綺麗に修復&増殖させてゆく。

薄々、気がついてはいた。
置く場所がナイ。

無言の圧で室内の緊張感の方が高まり始めた。
「そんなに、どうするの？？」
仰るとおり
ごもっとも
重々承知上候。
ゴメンナサイ。

このキモチ、

誰に伝えれば解決するのだろうか・・・

あの変質曲線作家さんなら分かってくれる

かもしれない。
同じ衝撃を受けてくれるといいのだが・・・。
まとめて送りますので
どうぞヨロシクにぎにぎ。

Antonio Vitali
国内では幼児向け玩具店のNIKI TIKがトート

バックや外装袋にデザインを使用しているので
見覚えのある方は滑らか曲線側の人になります。
ドイツのバウハウス　マックス・ビルが激褒

したほどのスイス人作家。
木工作品はスイスの国立美術館をはじめ各国の

美術館に収蔵されるほど木工作品ですが
美術館だとニギニギは出来ませんので

ご注意ください。
TTA STOREでは、にぎにぎ可能ですので

ご来塔の際はぜひお試しを。