NEON NEON

ニホンノネオン研究会/LITTLE MAN BOOKS

大和田洋平

『NEON NEON』の制作プロセスは、写真家、中村治さんとの『旅』そのものだったように思う。『NEON NEON』は、日本で唯一のネオンの本を目指し、2019年に制作を開始した。それは、中村さんとともに東京周辺のネオンを撮影して回る作業だった。あるときは、街をひたすら歩き回ってネオンを探し、撮影した。あるときは、中村さんが事前に探しておいた店舗を目指して歩き、ネオンを撮影した。2020年に入るとコロナ感染が広がり、外出自粛の隙間を縫って、ゴーストタウンのようになった繁華街を中村さんと撮影して歩いた。こうした『旅』の過程は、608ページの大著『NEON NEON』として記録されている。それは私達の『旅』の記録であり、『街』の記録であり、『人』の記録である。100年後の人がこの本を見たとき、そこにはどのような『旅』が、『街』が、『人』が、現れるのだろう? 東京周辺のネオンの光は、いったいどのように浮かび上がるのだろうか?

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NEON NEON

Profile

大和田洋平

編集と出版。人との関わりを軸に、本という形でアウトプットを行う日々

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