【奇跡を超えて今ここに！】

私はTPDの大ファンだ！
18歳で上京し、TPDのメンバーになることだけを夢見ていた。そして、オーディション情報を知ったのは締切当日。ギリギリのタイミングで応募したことが、最初の奇跡だった。

2つ目の奇跡は、2次オーディションの日が出演舞台のゲネプロと重なり、本来なら受けられないはずだったが、共演者全員が演出家にお願いしてくれたおかげで受験できたこと。そして3つ目の奇跡は、オーディション当日、中村先生に「どっちが背が高い？」と聞かれ、次の順番の人と背比べをしたこと。その相手こそ、後に私の相方となるアキこと清水章代だ。

4つ目の奇跡は、3次のダンスオーディションで、運命に導かれるようにアキ・アッコ・愛ちゃん・私の順で並んだこと。この4人が並んだことが合格の決め手だったと思う。こうして私は第5期研修生としてステージに立つことになった。

しかし、夢が叶った先には違う現実が待っていた。楽しくてたまらないのに、思い通りにならない歌とダンスが苦痛になり、度重なる疲労骨折でステージに穴を開け、結果TPDをクビになった。悔しくて、悲しくて、寂しかった。夢を追って上京した私は、心にぽっかり穴を開けたまま地元へ帰った。その後、一度だけ愛ちゃんのソロライブで4人でステージに立つ機会があった。あの頃のように楽しくてたまらない！でもそれと同時に、自分が研修生のまま終わったことを恥じ、それ以来、本当の自分を閉ざした。

それから28年――突然訪れた最大の奇跡！ 今、私はひとりTPDのメンバーとしてステージに立っている。本当の自分がここにいる！

時々、我に返る瞬間がある。あの頃、目を合わせることもできなかった川村知砂サマが目の前にいて、一緒に歌い、戯れている……(　ﾟ▽ﾟ;) エッ！？夢なのか！？ もはや奇跡を通り越してバグッてる！笑

私を奇跡の船に乗せてくれたまちゃこ船長、本当にありがとう♡ これからはメンバー全員で奇跡を起こそうね！